2009 Fiscal Year Annual Research Report
生活習慣病予防を目的とした肥満に関わる遺伝子多型と体組成の相関性に関する研究
Project/Area Number |
20500620
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
福家 洋子 Tokyo Metropolitan University, 人間健康科学研究科, 教授 (20073562)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 容子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 助教 (00240531)
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Keywords | 生活習慣病予防 / 遺伝子多型 / 爪 / DNA / PPARγ / β3-AR / アディポネクチン / 体組成 |
Research Abstract |
本研究は、BMI値が25-30の中高年齢層の女性を対象として、肥満に関わる遺伝子(PPARγ、β3-AR、アディポネクチン)の遺伝子多型を明らかにし、さらに各体組成因子や安静時代謝量などの測定結果をもとに遺伝子多型との相関性を解析し、その結果より肥満予防・生活習慣病予防に遺伝子解析を取り入れるための科学的根拠を示すことを目的としている。 20年度は、11月からのスタートとなり、約20名のBMI25-30の方の研究協力を得ることができた。研究説明会を開催し、同時に同意書による賛同を得て、研究協力者から「爪」試料の収集を行った。21年度は研穿協力者を増やし試料収集、体組成、安静時代謝量を測定した。DNAを抽出し目的の遺伝子多型解析を行ったが、BMIの高い女性の協力を得ることに予想以上に時間を要した。遺伝子多型条件を決定し解析を進めた。PPARγ、β3-ARについては、ほぼ終了したが、アディポネクチンの解析は、シークエンサーによるため、全試料(DNA試料からの遺伝子増幅産物)を揃え、一度に解析を済ませる予定である。一部のサンプルで遺伝子増幅ができないトラブルが生じ、解析方法を変えて検討したが、まもなく多型解析を終了する。22年度は、多摩地区における病院との共同研究によって、CTスキャン、DXA法による骨密度測定などの大型機器による測定を行い、結果が揃い次第、遺伝子多型と体組成との相関などの検討を行い、遺伝的素因を知ることが個々人の生活習慣病予防、効率的な体重管理などに有効であるというデータ蓄積成果が得られるもの考えている。 全解析結果が揃ってから相関性、リスク評価などを行うため、本結果の学会発表、論文発表は、これからである。しかし、関連する研究論文は、現在執筆中であり、本年秋以降は、学会発表を行う予定である。
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