2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500648
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
乗本 秀樹 Mie University, 教育学部, 教授 (20144222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
色川 卓男 静岡大学, 教育学部, 准教授 (90293589)
大藪 千穂 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (10262742)
関根 美貴 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (80226654)
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Keywords | 家庭経済学 / 経済生活設計 / 家計把握 / 生活資金循環 |
Research Abstract |
「生活経済計算力涵養モデルプラン」の素稿を作成した。すなわち、大学生や生活者に知っておいてほしいと思われるものとして、「家計の把握」「利子と金融」「保険と年金」「資金運用と資産価額」「所得税」「物価(指数)」「その他」の大区分のもとに合計34の小項目を設定した。そのうちの約30小項目について、それぞれ例題・解説・類題等からなる原稿をとりまとめた。研究代表者・分担者内での未定稿であるが、精確を期す次年度の共同作業のための基盤を整えることができた。 「生活経済計算力涵養モデルプランの学的位置づけならびに実用への方向づけ」については、論文・著書・学会報告として多くを公表できた。色川「大学教育と研究者からみた家庭経済学の現状」、乗本「家庭経済学部会報論考の傾向と家庭経済学の枠組み」、ならびに大藪『仕事・所得と資産選択』では、生活経済計算力涵養という試みの学的位置ないし可能性を展望することができた。また、色川「家計簿からみた女子大学生の経済生活と家計簿記帳の金融・経済教育上の意義について」、大藪ら「人間発達プロセスを基盤とした『人生設計ゲーム』の開発」、ならびに乗本「家庭経済学への計算的主題の導入について」では生活経済計算力涵養の試みを実用化するに際しての意義と問題点を把握することができた。
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