2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20500648
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
乗本 秀樹 三重大学, 教育学部, 教授 (20144222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
色川 卓男 静岡大学, 教育学部, 准教授 (90293589)
大藪 千穂 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (10262742)
関根 美貴 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (80226654)
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Keywords | 家庭経済学 / 経済生活設計 / 家計把握 / 生活資金循環 / 生活環境把握 / 生活経済実態 |
Research Abstract |
平成22年度の研究計画は、生活経済計算のモデルプランをとりまとめること、モデルプランを金銭・金融教育支援諸機関に配布すること、ならびに実用化のための学術的研究をさらに進めること、の3点であった。 研究代表者・研究分担者の4名が、平成21年度に作成した「家庭経済教育における計算的内容の充実に関する研究(試作版)」をそれぞれに大学授業等で用いることによって、項目数を増すとともに学習者が利用しやすい様式になるよう改善を施した。そのうえで、「家庭経済教育における計算的内容の充実に関する研究<モデルプラン>」(106頁)としてまとめあげた。 そして、このモデルプランを教員養成系・家政系大学の家庭経済学研究室、国立教育政策研究所・消費者教育支援センター・金融広報中央委員会等の公的機関、生命保険会社・家庭科教科書出版社等の民間機関など合計100箇所に配布した。家庭経済学担当著の多くから、このような研究がこれまで展開してこなかったことへの驚きとともに、「授業で活用したい」という意欲が伝えられているところである。 他方で、生活経済計算の学習が生活に生かされるための条件に関する学術研究を引き続き行い、雑誌論文や学会報告として公表した。とくに、色川は消費者教育・啓発施策の実態と問題点について詳しく調査研究した。乗本は、必ずしも楽しいとは言えず皆が得意になれるとはかぎらない生活経済計算について、これが有意義に展開するためには社会的な枠組みが醸成されるのが肝要であることを、近年の生活経営主体形成論の成果をふまえて明らかにした。
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Research Products
(5 results)