2010 Fiscal Year Annual Research Report
幼児教育におけるネットワーク利用の可能性とその効果
Project/Area Number |
20500653
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Research Institution | Tokyo Seitoku University |
Principal Investigator |
小野 和 東京成徳大学, 子ども学部, 教授 (50123055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大即 洋子 清和大学, 法学部, 講師 (20406789)
大島 浩太 東京農工大学, 大学院・工学研究院, 助教 (60451986)
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Keywords | 教育工学 / ユーザインターフェース / ネットワーク / 保育 |
Research Abstract |
本研究は,幼児教育におけるPC活用の可能性を広げる重要な機能としてネットワーク機能に着目し,次の点について検討を進めることを目的としている。 1.幼児教育におけるネットワーク利用の可能性や問題点を明らかにすること. 2.幼児教育に適したネットワーク利用の形態を明らかにすること. 本年度は,昨年度試作し,一つの幼稚園内の利用に限定した形で試行を行った「幼児用電子掲示板システム」について,試行結果に基づく改良と,インターネットを介して他の機関ともやり取りを行えるよう機能拡張を行った.さらに,東京成徳短期大学附属第二幼稚園と,保育者養成校である東京成徳大学をネットワークで結び,幼児と保育者を志す学生との間で本システムの試行を行った.本システムは,紙に描いた絵による手紙や作品・音声メッセージを投稿すると,ネットワークで接続された各機関のPCへ送信され,各PC画面に自動的にそれらが表示されるものである.試行の結果,絵と音声だけによる電子掲示板を介したやり取りであっても十分にコミュニケーションが取れること,保育者を志す学生にとって教育的に有意義な経験を得られることが示唆された. 従来のチャットやテレビ電話によるネットワーク利用では,お互いが同じ時間に利用する必要があるため,保育者が事前に時間を打ち合わせ,幼児は興味の有無にかかわらず,その時間に利用しなければならなかった。それに対して電子掲示板によるネットワーク利用では,お互いの時間を合わせる必要が無く,幼児が興味を持った時に自由に投稿・閲覧できる.このことは,絵本や積み木などと同様に,ネットワークを幼児が自由に利用できる遊具の1つとして活用する上で重要な利点であり,ネットワーク利用の新たな可能性を開くものである.
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Research Products
(1 results)