2009 Fiscal Year Annual Research Report
都市度別にみた育児期母親の育児ネットワーク・サポートと育児サービス利用の研究
Project/Area Number |
20500656
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
立山 徳子 Kanto Gakuin University, 人間環境学部, 准教授 (00327248)
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Keywords | 都市度 / パーソナル・ネットワーク / 育児サポート / 育児サービス利用 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)都市度により育児期母親の世帯内・世帯外のパーソナル・ネットワークにはどのような差異があるのか。(2)都市度により育児期母親の世帯内外の育児ネットワークおよび育児サービス利用にはどのような差異があるのか。(3)(2)までの分析により、都市度によって異なる子育て環境があるとすれば、当事者(育児期母親)はどういった子育て課題を認識しているのか。以上の3点を属性や階層変数をコントロールした上で、分析し明らかにすることにある。 今年度の研究実施計画では、(1)前年度に実施されたアンケート調査データの分析を進めること、ならびに(2)アンケート調査回答者のうち、インタビュー調査を承諾してくれた回答者へのインタビューを進めることである。 このうち(1)については、都市度別にみた世帯内ネットワークの差異とそれぞれのサポート性についての論考を執筆した。これは日本家族社会学会の研究機関紙『家族社会学研究』に投稿し、査読審査を通過の上、2010年4月発行の機関紙に発表される予定である。(発表年度が2010年度になるため、裏面の11.研究発表の報告事項には記載していない)。今後は都市度別にみた世帯外ネットワークの差異に注目した分析を進め、論考を執筆する予定である。 また(2)については、アンケート回答者1223名のうち89名からインタビュー調査の承諾があった。これらの対象者に可能な限り連絡をとりインタビューの実施をしたが、連絡不能やインタビュー拒否などがあり、結果的に現時点で10名のインタビュー・データが得られたに止まっている。今後はインタビュー内容を整理するなかで、母親たちが自らのネットワーク資源をどのように認識し、ときに不足する部分をどのような戦略で対処しているのかを読み取っていく予定である。
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Research Products
(1 results)