Research Abstract |
今年度は,これまでに実施した乳幼児を対象としたインターネット調査(予備調査)の分析をおこなうことにより,(1)1次,2次調査に使用する質問項目を検討すること,(2)3次調査の準備,(3)Web調査実施のための環境整備を実施した. (1)について 予備調査からは,主に母親自身のBMIが母親自身の食や子育てにおける感情とどのように関係があるのか分析した.分析は,相関,データマイニングなどを中心に実施した。その結果,母親自身のBMIと関係がみられた因子は,夕食のメニューを決めるときの家計重視,母親自身の偏食の多さ,外食の多さ,栄養を考えない,食品選択の幅が狭い,食品偽装に対する食品業界への信頼の低さ,子どものお手伝いを実践する,末子のBMIであった.一方,同データの別の分析では,母親の痩身と母親自身の偏食が強く関係しており,母親の偏食とBMIの関係などいくつかの因果関係についてはさらに分析が必要とされる状況である。また,この予備調査と先行研究から,母親の痩身と体型への関心などについての項目の案を作成し,1,2次調査(実際にはあわせて行い,1次調査とする)絞り込みをおこなっており,最終的に実行可能な状況に調整をおこなっている. (2)・(3)について いずれも今田が研究代表者である平成19〜21年の科学研究費での研究における,H20年の取り組みにより,インターネット上で食事調査をおこない,準備は整った段階である.
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