2010 Fiscal Year Annual Research Report
理科に対する学習意欲を向上させるマイクロスケール実験教材の開発と改良
Project/Area Number |
20500748
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Research Institution | Kobe College |
Principal Investigator |
中川 徹夫 神戸女学院大学, 人間科学部, 教授 (70312866)
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Keywords | マイクロスケール実験 / 中学校理科 / 高等学校理科 / 探究活動 / 水溶液 / 体積 / 密度 / 授業実践 |
Research Abstract |
研究課題「理科に対する学習意欲を向上させるマイクロスケール実験教材の開発と改良」に関する本年度の研究実績は,下記の通りである. 1. マイクロスケール実験関係の情報を,インターネットの検索エンジンや,国内外の化学および化学教育関係の雑誌を利用して入手した.加えて,日本理科教育学会近畿支部大会や国際化学教育会議,環太平洋国際会議等に参加して,研究の動向の把握に努めた. 2. 中学校第1分野で取り扱われる「密度測定」のマイクロスケール実験教材に関して検討した.試料として,金属(亜鉛,アルミニウム),鉱物(石英,方解石など),水,エタノールなどを用い,従来の実験よりも少量,簡便かつ迅速に実行できることを明らかにした. 3. 高校物理や化学または大学初年次化学取り扱うことのできる「液体の混合に伴う体積の非加成性」のマイクロスケール実験教材に関して検討し,改良を試みた. 4. 神戸女学院大学にて,高校生を対象にマイクロスケール実験の実践授業を実施し(2010年7月31日),マイクロスケール実験の普及活動に努めた. 5. 卒業研究のテーマとしてマイクロスケール実験(果実に含まれる酵素によるタンパク質加水分解酵素のマイクロスケール実験)を採用し,学生に指導した. 6. 日本理科教育学会近畿支部大会や国際化学教育会議,環太平洋国際会議等に参加して,研究成果を発表した.加えて,学会参加者とマイクロスケール実験に関して討議し,情報交換を行った.
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Research Products
(8 results)