2009 Fiscal Year Annual Research Report
情報系科目を対象とした自己組み立て型学習に関する実践的研究
Project/Area Number |
20500760
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Research Institution | Ishinomaki Senshu University |
Principal Investigator |
丸岡 章 Ishinomaki Senshu University, 理工学部, 教授 (50005427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川島 隆太 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90250828)
邑本 俊亮 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (80212257)
瀧本 英二 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (50236395)
天野 一幸 群馬大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (30282031)
原口 和也 石巻専修大学, 理工学部, 助教 (80453356)
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Keywords | 計算学習理論 / 脳科学 / 認知心理学 / 計算理論 / 情報系教科 / カードゲーム / 学習曲線 / 論理回路 |
Research Abstract |
本研究では、学生の実情をよく考慮した上で、講義の形態を取りながらも卒業研究などの個別の研究指導に近い教育効果を上げることを目指す自己組み立て型学習という考え方を新しく導入する。この学習方式は、学生が簡単に思い浮かべることのできるイメージを手掛かりにして、それに、目標とするイメージが得られるまで、繰り返し修正を加えて学習するものである。本年度は、このような方式の学習に焦点を絞り、情報系教科を対象とした教材開発のためのデータを収集するとともに、基盤となる知見を与える研究を実施した。 ・学習者がイメージをつくりあげていく過程、その過程で学習者の反応が変化していく過程を、文章を読ませたり、書かせたりすることにより、観察し、書かれた文章を収集し、分析した。 ・七並べや神経衰弱などのカードゲームを対象として、一人ゲームのプログラムを作成し、被験者にこれらのゲームを有利に進めるための戦略を学習させる実験を行い、学習曲線など、様々のデータを集めた。 ・イラスト、キーワード、フレーズなどの基準表現のサンプルを定めた上で、種々の学習対象に対して学習実験を実施し、学習の進み具合を基準表現に基づいて測定した。特に、基準表現の組み合わせや基準表現の間の連想のしやすさの関係に注目してデータを収集した。 ・論理回路は情報系教科で広く用いられる計算モデルである。論理回路の設計や複雑さについて種々の知見を得、論理回路に関わる教材研究の基盤を整備した。
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Research Products
(12 results)