2011 Fiscal Year Annual Research Report
情報の遷移にダイナミックに追従するインターネット単語帳システムの開発
Project/Area Number |
20500833
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
桝井 文人 北見工業大学, 工学部, 准教授 (80324549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 泰知 小樽商科大学, 商学部, 准教授 (50400073)
RAFAL Rzepka 北海道大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (80396316)
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Keywords | 比喩的素描 / デスクリプタ / World Wide Web / 定型パターン / 可視化 / ランキング性能 |
Research Abstract |
研究実施計画に基づき,本年度は,システムを構成するdescriptor獲得モジュール,洗練モジュール,分類モジュールの評価および各モジュールの結合評価を実施した. 1 各モジュールの実装(継続)・評価:(1)常識判断処理と感情判断処理を利用した獲得descriptorのノイズ除去については,予備実験によりいずれも効果が限定的であるという結論を得た.これはdescriptor獲得モジュールのランキング性能が十分有効に機能していることを意味する.(2)二種類の既存手法を拡張利用することでdescriptor分類性能を精緻化する手法を提案した.小規模な実験により効果を確認した.(3)情報検索に対する比喩的素描手法を応用した検索クエリ拡張手法を提案し有効性を確認した.掲示板における不適切表現の判別手法を用いてdescriptorのノイズ除去について検討したが,(1)と同様の理由で効果はかなり限定されることがわかった. 2 可視化機構の実装と評価:(1)獲得したdescriptorをスコアによってソートし,その重要度をグラフで表示する機構,(2)クエリとdescriptorを色付きの円で表示し,重要度を円の直径で表現する機構,(3)共通するdescriptorを考慮してクエリ間の類似度を可視化する機構を実装し,それぞれ定性的評価によって有効性を確認した. 3 各モジュールの結合と性能評価:(1)モジュールを結合し,その動作検証と性能評価を行った.バックエンドで用いる検索エンジンを複数用いることでdescriptor候補推定の性能が向上することがわかった.(2)提案する機構が,語彙知識の把握に対する有効性について定性的に評価を実施し,ユーザに対する未知語については有効であるという結論を得た.(3)計算機による語彙を扱う局面やオントロジー構築などにおいて本機構の効果も期待できるという結論を得た.
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Research Products
(9 results)