2012 Fiscal Year Annual Research Report
道路ネットワークデータを活用した都市・地域解析手法の実用に関する研究
Project/Area Number |
20500893
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
奥貫 圭一 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (90272369)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 地理情報科学 / 都市・地域解析 / 地理情報システム / 空間分析 / 空間解析 / ネットワーク |
Research Abstract |
本研究では,一般の研究者が安心して利用できる新しい都市・地域解析手法を考案し,それを実践するソフトウェアを開発することを目的とした。とくに道路ネットワークデータを活用することに焦点をあてて新しい解析手法を考案し,ソフトウェアを開発・提供していくことを目指してきた。この目的のため,平成24年度は,前年度までと同様に,青山学院大学の岡部篤行教授らに意見を伺いながら,SANETとよばれるソフトウェア開発プロジェクトの中で,本研究の目的を実現させることを目指した。その実装には,(株)パスコの佐藤俊明氏らがボランティア協力してくれてきており,開発したツールは国内外に研究目的に限って活用してもらっている。その利用者はおよそ世界50カ国に分布するに至っており,一定の成果が得られたものと確信している。 上記の通り,一定の成果は得られたものの,利用事例はまだ限られた分野に留まっている印象がある。そこで平成24年度は,この分野の国際的学術集会であるGIScienceにて,ツール活用の講習(チュートリアル)を準備し,開催申請していたものの,きわめて残念ながら受講希望者が少なく採択に及ばなかった。ただし,そこへ向けて準備したウェブや手続き指南書などは,形として残すことができた。また,国内での利用の広がりを探るため,人間環境学会や人口学会での地理情報科学やGIS(地理情報システム)をテーマとする学術集会に参加した。そうした場で,ツールの宣伝を行ったり,一般の地域解析への需要動向などを把握したり,ツール利用の普及につとめた。本研究課題は終了するものの,本課題の実践があったからこそ,(たとえば地形情報などとの統合的解析など)解析手法とそのツールには改良の余地が多く残されていることもわかってきており,その反省を踏まえて,次の研究へつなげていければと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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