2008 Fiscal Year Annual Research Report
新生児期の甲状腺系機能刷り込み現象の解明による発達期化学物質影響のリスク推定
Project/Area Number |
20510065
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
藤本 成明 Hiroshima University, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (40243612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 数美 広島大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (20271067)
北村 繁幸 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (40136057)
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Keywords | 甲状腺ホルモン応答遺伝子 / 発達期影響 / 新生児期曝露 / ブロム化難燃剤 / 甲状腺ホメオスタシス |
Research Abstract |
1.ラット肝臓細胞・組織での甲状腺ホルモン応答遺伝子発現検索 ラットの肝細胞の初代培養系において、甲状腺ホルモン(1nM)を投与し、24時間後の細胞から全RNAを抽出した後、これを鋳型に、cDNA化、cRNA化し、Affymetrix社Gene Chip ratシリーズによる変動遺伝子の解析をおこなった。同定された応答遺伝子の発現を、real-time RT-PCRにより確認した。また、F344雄ラットへPTU投与を行いhypothyroidismを誘導した。これに甲状腺ホルモンを投与し、その肝組織、下垂体組織等からRNAを抽出し、in vivoでの遺伝子応答を確認しそれらの動態を明らかにした。この検討は、環境化学物質の新生児甲状腺系への影響のマーカー検索を目的としたものであったが、現在のところ応答が確認できた候補遺伝子は2つに留まっており、現在in vivo材料からの検索等を試みている。 2.ブロム化難燃剤等の代謝物の検索 肝臓の抽出物を用いて、ブロム化ジフェニールエーテル類と反応させ、代謝物をHPLCにより分離した。ラット下垂体細胞GH3の増殖活性を用いて、代謝物の甲状腺活性を行った。この系の感度が不十分であることが明らかになり、レポータージーンアッセイの系の開発に着手した。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Affinity for Thyroid Hormone and Estrogen Receptors of Hydroxylated Polybrominated Diphenyl Ethers2008
Author(s)
Kitamura, S., Shinohara, S., Iwase, S., Sugihara, K., Uramaru, N., Shigematsu, N., Fujimoto, N., Ohta, S.
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Journal Title
J. Health Sci. 54
Pages: 607-614
Peer Reviewed