2009 Fiscal Year Annual Research Report
新生児期の甲状腺系機能刷り込み現象の解明による発達期化学物質影響のリスク推定
Project/Area Number |
20510065
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
藤本 成明 Hiroshima University, 原爆放射線医科学研究所, 准教授 (40243612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 繁幸 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (40136057)
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Keywords | 甲状腺ホルモン応答遺伝子 / 発達期影響 / 新生児期曝露 / ブロム化難燃剤 / 甲状腺ホメオスタシス |
Research Abstract |
1. ラット肝臓での甲状腺ホルモン応答遺伝子同定 昨年度、cDNAマイクロアレイにより検索して得られた肝臓細胞における甲状腺ホルモン応答候補遺伝子について、発現を確認して最終的な同定をおこなった。すなわち、10週齢雄のF344ラットへ抗甲状腺剤および甲状腺ホルモンを投与し、その肝組織及び下垂体組織からRNAを抽出した。候補遺伝子について、real-time RT-PCRによりmRNA発現の定量をおこなった。新規に同定された応答遺伝子は、phosphoenolpyruvate carboxykinase 1, P2DXK, SLC17, Cyp7A1, iodothyronine type1,同type 2, SPOT3, malic enzyme 1であった。 2. 新規甲状腺ホルモン応答遺伝子のプロモーター解析 上記のphosphoenolpyruvate carboxykinase 1, P2DXK, SLC17, Cyp7A1について、その遺伝子上流域を高精度PCRにより遺伝子クローニングした。0.2~2kbpについてサブクローニングしルシフェラーゼレポーターを構築した。これをラット肝臓細胞株、下垂体細胞株に導入して、甲状腺ホルモンを投与することで、ホルモン応答性の解析をおこなった。P2DXKについては、in vitroでのホルモン応答性転写活性が証明された。この領域にはTRE類似配列が存在しておりホルモン応答性を司っていると考えられた。
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Research Products
(7 results)
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[Book] General and Applied Toxicology III Endocrine Disruption in Toxic Responses2009
Author(s)
Kitamura, S., Sugihara, K., Nakamura, K., Kotake, K., Kashiwagi, A., Fujimoto, N.
Total Pages
44
Publisher
John Wiley & Sons, Ltd, Chichester