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2009 Fiscal Year Annual Research Report

化学発がん過程における細胞内および細胞間シグナル伝達のイメージング解析

Research Project

Project/Area Number 20510071
Research InstitutionNational Cancer Center Research Institute and Research Center for Innovative Oncology, National Cancer Center Hospital East

Principal Investigator

今井 俊夫  National Cancer Center Research Institute and Research Center for Innovative Oncology, National Cancer Center Hospital East, 室長 (20342884)

Keywords化学発がん / 免疫組織化学 / イメージング / 多重蛍光染色 / 細胞内局在 / 乳腺
Research Abstract

化学発がん過程で発生する初期病変および腫瘍性病変におけるシグナル伝達物質の細胞内局在および発現量を組織レベルでイメージング解析することにより、生体内での細胞間シグナルクロストークの変化を包括的に捉え、発がん促進あるいは抑制メカニズムの解明を目指す。本年度は、ラット乳腺発がんモデルの病変を対象とし、細胞核に局在するエストロジェン受容体αおよび細胞膜に局在し肥満関連の乳がん細胞増殖因子と考えられているレプチンの受容体について多重蛍光染色により同時検出した。蛍光色素として、レプチン受容体にはFITC、エストロジェン受容体αにはAlexa-568、細胞核にはDAPIを用いた。蛍光用デジタルカメラでRGBの各画像を記録した。組織切片上のシグナルを腫瘍組織単位あるいは細胞単位で定量的に比較検討するため、RGB各染色像を多層化して解析可能なイメージング装置(Developer、Definiens社)の解析プログラムの構築を行っている。現在のところ、3個の乳がん組織について、目視による解析を試みた。その結果、レプチン受容体は検索した全てのラット乳がん組織で発現がみられ、特に平均8.7%の腫瘍細胞において強発現し、エストロジェン受容体αは11.3%の腫瘍細胞で陽性を示した。また、2.7%の腫瘍細胞ではレプチン受容体の強発現とエストロジェン受容体αの発現が同時にみられた。ヒト乳がん細胞においてレプチン受容体とエストロジェン受容体αにおいて双方向のシグナル伝達経路が存在し細胞増殖に関与することが示され(Fusco Rら、2010)、ラット乳腺発がんモデルを用いた今回の実験においても同様の結論の得られる可能性がある。本研究により、in vitroで明らかにされたシグナル伝達機構について、in vivoの発がん過程で実際的にどのように寄与しているかを関連づける画期的な技術の確立が可能になると考えられる。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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