2010 Fiscal Year Annual Research Report
煙道内排ガス採取法(1形方式)によるガス状ホウ素化合物と有害ガスの同時測定法
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20510083
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Research Institution | Toyama National College of Technology |
Principal Investigator |
鳥山 成一 富山高等専門学校, 物質化学工学科, 嘱託教授 (20393085)
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Keywords | 硫黄酸化物+ガス状ホウ素化合物の同時測定 / 酸化触媒又は酸化剤+アルカリ含浸ろ紙 / 白金アルミナ+炭酸カリウム / 煙道内排出ガス測定(一形方式) / 人工煙道装置 / 昇華性 |
Research Abstract |
世界に事例のない「ガス状ホウ素化合物による植物被害」が発生し,急遽開発した測定法は,煙道外排ガス採取法(2形方式)のため,バラツキが大きかった。そこで,当基盤研究C(平成17年度から3年間)で,煙道内でアルカリ含浸ろ紙等に捕集する煙道内排ガス採取法(1形方式)を開発した。これは煙道内で捕集するため,排ガス温度や分圧等の影響が全くなく,昇華性を有するガス状ホウ素化合物の測定に高い分析精度が得られた。一方,通常の工場排出ガスには,有害ガス(硫黄酸化物(SOx),窒素酸化物(NOx)等)がほとんど含まれており、かつ、法律上測定する義務がある。このアルカリ含浸ろ紙を使って,ガス状ホウ素化合物と硫黄酸化物の同時捕集を検討した。 20年度は,過酸化ナトリウム含浸ろ紙、21年度,(1)酸化触媒:五酸化バナジウム+炭酸カリウム含浸ろ紙と,(2)酸化剤:PTIO(2-フェニル-4,4,5,5-テトラメチルイミダゾリン-3-オキシド-1-オキシル)+炭酸カリウム含浸ろ紙の2種類について検討し、良好な結果が得られたが、それぞれ、危険物、着色、有機物のため温度の不安等の不安があった。 22年度は酸化触媒効果の大きな白金アルミナ+炭酸カリウム含浸ろ紙を用いて、1形方式による排出ガス中のガス状ホウ素化合物と硫黄酸化物の同時捕集を検討した。その結果,同時捕集が,十分に有効であることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)