2009 Fiscal Year Annual Research Report
東アフリカ沿岸地域におけるジェンダー観と生活史研究-女性の「語り」を通して-
Project/Area Number |
20510230
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
竹村 景子 Osaka University, 世界言語研究センター, 准教授 (20252736)
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Keywords | ライフヒストリー / スワヒリ地方 / スワヒリ語諸変種 / イスラーム / ジェンダー / 結婚と離婚 / 国際研究者交流 / タンザニア:ケニア |
Research Abstract |
本年度は個人による地域調査を展開した。これに当たり、研究協力者として、大阪大学外国語学部非常勤講師の井戸根綾子氏と、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員の宮崎久美子氏の2人も現地調査を行なった。竹村はタンザニア連合共和国のザンジバル島において、井戸根はケニア共和国のラム島において、そして宮崎はザンジバル島においてそれぞれ女性のライフヒストリー収集に当たった。各人が対象地域において、昨年度の調査で女性のオーラルヒストリーの収集にとって適当だと思われた地点に密着し、イスラームとの関わりや結婚生活の実態、家族との繋がりなどについて詳細に聞き取ることができた。また、政治との関わりもある程度把握することができた。ライフヒストリーの聞き書きに当たっては、調査対象となった女性たちが日常的に用いているスワヒリ語変種で話してもらっており、その意味で、昨年度と同様に、言語学的および社会言語学的な価値もある資料となっていると思われる。 また、昨年度に行なった調査に基づいた学術発表を、日本アフリカ学会第46回学術大会において「女性の語りから読み解く社会」と題したセッションとして行なった。竹村は、1964年のザンジバル革命前後から政治活動に関わった女性のインタビューをもとに発表した。井戸根は、2007年のケニア大統領選挙が「辺境」であるラム島の女性たちにどのような影響を与えたのかに着目し、選挙活動に何らかの形で関わった女性たちのインタビューをもとに発表した。宮崎はザンジバル島の漁村での組合活動でリーダー的存在である女性のインタビューをもとに発表した。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
竹村景子
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Journal Title
事典世界のことば141(担当箇所)スワヒリ語(梶茂樹・中島由美・林徹編)(大修館書店)
Pages: 494-497
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[Journal Article]2009
Author(s)
竹村景子
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Journal Title
アフリカのことばと社会-多言語状況を生きるということ(担当箇所)第13章 スワヒリ語の発展と民族語・英語との相克-タンザニアの言語政策と言語状況 第1節および第2節(砂野幸稔・梶茂樹編)(三元社)
Pages: 385-399
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