2009 Fiscal Year Annual Research Report
南アジア周縁地域から日本への人的移動とネットワーク形成
Project/Area Number |
20510233
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
山本 真弓 Yamaguchi University, 人文学部, 准教授 (50230587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 一視 山口大学, 教育学部, 准教授 (80254663)
高田 峰夫 広島修道大学, 人文学部, 教授 (80258277)
三宅 博之 北九州市立大学, 法学部, 教授 (60211596)
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Keywords | 南アジア / 東アジア / 人口移動 / 語学学校 / ネットワーク |
Research Abstract |
本研究は「バンクラテシュの社会経済的格差と労働移動に関する実証的研究:境界を越える人々」(文部科学省「世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業」)の一部として行なっている滞日バングラデシュ人調査に新たに滞日ネパール人調査を追加して発展させたもので、高田、三宅は引さ続き在外バングラデシュ人に関する調査を行ない、高田は、昨年度は口頭発表に留まっていた在日エスニック・マガジン『ポロバシュ』の分析を論文としてまとめ、発表した。山本は新たに在外ネパール人に関する調査を開始するとともに、在日バングラデシュ人の聞き取り調査で、昨年度発表できなかった在日バングラデシュ人の滞日形態を論文として発表した。 昨年度は予備調査段階に留まっていた在韓バングラデシュ人については、調査票に基づく調査を実施している。 ネパール人については、アジアへの移動に際して「ハブ」としての位置を占めるバンコクを訪れ、バンコクのグルドゥワーラー(スィク教寺院)周辺に、インド系住民と混在する形でネパール人コミュニティーがあることがわかった。さらに、道路を一本隔ててバングラデシュ人コミュニティーも観察できた。 また、在外ネパール人協会(NRNA)の会長選挙が10月にカトマンズで行なわれ、全世界から候補者がカトマンズへ集まって選挙戦が繰り広げられた結界、在日歴30年に及ぶ大阪在住のネパール人が新たに会長に選出されるなど、NRNの動向を、日本を中心に観察した。特に在東京のネパール人については、従来、集中していた板稿区、新宿区たどから新たに杉並区、世田谷区での人口増加が見られ、在日不バール人コミュニティーの社会階層の変化が判明した。
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Research Products
(3 results)