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2008 Fiscal Year Annual Research Report

「知覚行為論」構築のための現象学的・生態心理学的・相互作用主義的研究

Research Project

Project/Area Number 20520003
Research InstitutionIwate University

Principal Investigator

小林 睦  Iwate University, 人文社会科学部, 准教授 (20292170)

Keywords現象学 / 生態心理学 / 相互作用主義 / 知覚行為論 / J. J. ギプソン / E. フッサール / M. ハイデガー / M. メルロ=ポンティ
Research Abstract

初年度の研究としては、「知覚行為」という観点から、相互作用主義の知覚論の検討を行う予測であったが、本年度は主として、そのための準備作業に従事することになった。
第一に、前年度に行なったM. ハイデガーとJ. J. ギブソンとの比較研究から浮上した研究課題に取り組み、その成果を論文とし発表した。すわなち、ハイデガーが彼の時代に影響力のあった生物学をどのように評価・批判したのかを明らかにし、そこから彼の哲学に見られる「生態学」的で「相互作用主義」的な概念をどのように形成したのかを分析した。この研究成果は、「ハイデガーと生物学-機械論・生気論・進化論-」として発表された。
第二に、本研究の本来の主題である知覚行為論に関しては、フランスのメルロ=ポンティが展開した知覚の現象学を素材にして、彼が分析の対象としつつも、それを批判的に検討したゲシュタルト心理学の知覚理論と、さらに、こうしたゲシュタルト心理学からやはり影響を受けつつも、それを独自の観点から乗り越えようと試みたギブソンの「生態心理学」を比較検討することを試み、その研究成果を口頭発表することを行なった。
第二の作業は、研究の第二年度も継続され、現代の「相互作用主義的な知覚研究」(ベルトス、プティらの知覚行為論)との関連を模索する作業の基礎となる予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2009 2008

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] ハイデガーと生物学-機械論・生気論・進化論-2008

    • Author(s)
      小林睦
    • Journal Title

      アルテス・リベラレス 82号

      Pages: 1-16

  • [Presentation] メルロ=ポンティとギブソン-知覚の存在論, 二つの位相-2008

    • Author(s)
      小林睦
    • Organizer
      第26回「現象学を語る会」
    • Place of Presentation
      仙台・東北大学
    • Year and Date
      2008-11-01
  • [Book] 講座哲学第8巻生命/環境の哲学「概念と方法」2009

    • Author(s)
      清水哲郎編(共著 : 小林睦)
    • Publisher
      岩波書店(5月刊予定)

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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