2010 Fiscal Year Annual Research Report
予防原則とリスクコミュニケーションを軸とした科学技術倫理学の基礎研究
Project/Area Number |
20520024
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
屋良 朝彦 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (90457903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蔵田 伸雄 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50303714)
金光 秀和 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (50398989)
本田 康二郎 同志社大学, 商学部, 講師 (40410302)
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Keywords | 科学技術論理 / リスク論 / 予防原則 / リスクコミュニケーション / 不確実性 / コンセンサス・ビルディング / 合意形成 / メディエーション |
Research Abstract |
平成22年度の研究実績は下記の通り。 1. 予防原則及びリスク論の哲学・倫理学的研究および事例研究 (1)研究代表者屋良は、予防原則を医療現場へ適用するための集団的意思決定モデルを構築した。特に、コンセンサス・ビルディングとメディエーションの技法の研究を行った。また、事例研究として薬害エイズ事件の被害患者への面接調査を行った。(2)蔵田は、応用倫理学およびリスク論を広範な観点から検討し、また事例研究で遺伝子組換え農作物の「安全性」に関する現在の論調を批判的に分析した。(3)本田は、人工物が市場に流通する際のリスクを分析することによって、科学技術のリスクを市場経済の仕組みの中で論じるための議論の枠組みを提示した。 2. リスク教育のための基礎研究 (1) 金光は、現状の技術者倫理教育で用いられている方法論、および技術者倫理で重要視される「公衆の安全」をめぐる議論を検討した。 3. 科研費によって予防原則研究会を2度開催した(9月12日、3月5日)。また、はばたき福祉事業団の理事長を講師に招き、講演会を行った。 4. 研究プロジェクトの最終年度として、3年間の研究活動をまとめた研究活動記録と論文集『予防原則とリスクコミュニケーションを軸とした科学技術倫理学の基礎研究研究成果報告書』を発行した。
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Research Products
(20 results)