2009 Fiscal Year Annual Research Report
「彫刻におけるデジタル立体造形の可能性と表現方法の研究・教育への応用」
Project/Area Number |
20520116
|
Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
北郷 悟 Tokyo National University of Fine Arts and Music, 美術学部, 教授 (70242394)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木戸 修 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (10126302)
橋本 明夫 東京芸術大学, 美術学部, 教授 (10237927)
井上 洋一 東京国立博物館, 事業部事業企画課, 課長 (60176451)
|
Keywords | 芸術表現 / 立体 / 彫刻 / アナログ / 人間 / データ |
Research Abstract |
研究内容 1、芸術分野における立体表現の従来の彫刻表現(アナログ的な)について、デジタルデータとしての表現や研究活用などの相互反映させた研究として、彫刻作品を高精細3Dデータ化する事で比較研究を行い新たな視点で表現について研究した。また、芸術アーカイブのデータベース活用の可能性のための研究と教育現場としての新しい芸術表現の獲得を目的とした基礎研究を行った。 「美術館収蔵品の立体データアーカイブ作成の研究とデジタルデータによる教育としての応用研究」では、本学大学美術館に収蔵されている明治期の彫刻家荻原守衛の作品「女」(第2石膏原型)の第1次原型のある東京国立博物館所蔵の同作品(石膏原型は重要文化財)を高精細スキャナーによる、比較研究の為のデータ取得を行った。さらに国立近代美術館所蔵の荻原守衛の作品「女」(ブロンズ)をスキャナーによる、比較研究の為のデータ取得を行った。ブロンズ彫刻としての空間や質感としての可能性を探り、アーカイブとしての機能を高める基礎研究をした。3Dデータ収集を行うことでさらなる美術史的な造形研究を進め、データの教育的利用については、データをベースにした精度の高い造形を出力し専門的なアーカイブ教育利用やそれらデータを立体にする事で貴重な芸術品に直接触ることができる「触れる彫刻」研究の社会的な活用を行なうための樹脂出力を行った。 2、「コンピュータ造形システムによる各入力プロセスの造形表現を研究」 数字的構造による立体造形の可能性を研究し、仮想空間における自由な発想の可能性を探り、新しい表現としてのデジタルによる表現の為のスパイラル変形構造について彫刻制作時に不可能性について研究を行なった。
|