2009 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツ軍俘虜収容所における音楽活動の横断的・総合的研究―音楽活動記録の作成
Project/Area Number |
20520122
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
岩井 正浩 Kobe University, 大学院・人間発達環境学研究科, 名誉教授 (80036392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小高 直樹 神戸大学, 大学院・人間発達環境学研究科, 教授 (30204217)
川内 由子 四国大学, 短期大学部, 准教授 (20224727)
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Keywords | ドイツ軍俘虜 / 鳴門市ドイツ館 / 西洋音楽移入 / 徳島俘虜収容所 / 丸亀俘虜収容所 / 習志野俘虜収容所 / 松山収容所 |
Research Abstract |
2009年度は、愛媛県松山市において「松山俘虜収容所」の調査を愛媛県立図書館および愛媛大学図書館で実施。収容所新聞『陣営の火』に関する資料、山越地区の収容所跡などを対象とした。収容所新聞『陣営の火』のオリジナル資料は今後とも収集に努めるが、その考察に関する文献を上記2図書館で収集した。また山越地区の収容所跡などは現状をとどめていないため、今後は様々な機関・個人に対象を拡大して考察を継続する。 また、千葉県習志野市役所において、研究分担者である小高教授と「習志野俘虜収容所」の調査を実施した。習志野収容所に関しては、収容所全体の調査は進展しているが、音楽関係は断片的であるため、その分析のための演奏記録を収集した。なおこの演奏記録はプログラムごとになっているため、研究補助員を採用し整理・分析を行った。 さらに香川県丸亀収容所発行の新聞『TOKUSHIMAANZEIGER』は、徳島県鳴門市『ドイツ館』にて現代ドイツ語に直した資料を入手しており、現在、膨大なドイツ語の翻訳作業を開始している。この翻訳作業は今後も継続していく。 調査・研究は、共同研究者である小高直樹教授および川内由子准教授で実施し、資料分析には研究補助員を採用して実施した。 なお、研究成果の公表はとしては、2009年10月18日に東洋音楽学会全国大会(沖縄県立芸術大学)で、「四国3収容所におけるドイツ軍俘虜の音楽活動」を、さらに2010年1月27日には、神戸大学表現文化研究会で視点を変えて「四国3収容所におけるドイツ軍俘虜の音楽活動」を口頭発表した。 また、2010年4月刊行予定の『音の万華鏡』には、「四国3収容所におけるドイツ軍俘虜の音楽活動」を執筆し、現在印刷に入っている。
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Research Products
(2 results)