2008 Fiscal Year Annual Research Report
エミリ・ディキンスンと東洋-新島襄とウィリアム・クラークを通じて-
Project/Area Number |
20520265
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Research Institution | Kobe College |
Principal Investigator |
鵜野 ひろ子 Kobe College, 文学部, 教授 (30145718)
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Keywords | エミリ・ディキンスン / 文化交流史 / 19世紀米国の雑誌・新聞記事 |
Research Abstract |
エミリ・ディキンスンの日本に関する知識を調べるため、彼女が購読していた雑誌の復刻版や、当時の日米交流関係の書籍を購入する他、アマスト、ボストン、ワシントンなどで、当時の資料を収集した。現在はその膨大な資料を整理中である。具体的には以下の通り: 1.2008年8月に、新島襄とディキンスン家との接点を探るため、米国のボストン公立図書館などで、彼を援助した人やディキンスン家の親戚についての資料を閲覧した。またアマスト大学図書館等で、新島襄とウィリアム・クラーク、さらに関係者の資料を閲覧した。 2.アマストのディキンスン博物館ではディキンスン家所蔵の図書リストや遺品を閲覧し、東洋関係の物品を撮影した。 3.Modern Language Associationの年次大会で発表のため、12月に米国サン・フランシスコに滞在した際、公立図書館で岩倉使節団の米国訪問などの新聞記事を複写した。 4.2009年2月にはワシントンDCの議会図書館でディキンスンが購読していた新聞を閲覧し、日本に関する記事を複写した。他にデジタル化されている19世紀の新聞記事に掲載された日本に関する記事を添付ファイルにして、300件近くメールで自宅に送ったが、判読できないものや、届いていないものが多数あることが、帰国後判明した。 5.ディキンスンや岩倉使節団が旅したボルチモア、フィラデルフィア、ワシントンDCで当時の当地の地図等を閲覧・複写した。
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