2008 Fiscal Year Annual Research Report
19、20世紀のフランスにおける文学と絵画の関係についての総合的研究
Project/Area Number |
20520278
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
マリアンヌ シモン=及川 The University of Tokyo, 大学院・人文社会系研究科, 准教授 (70447457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中地 義和 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50188942)
畑 浩一郎 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教 (20514574)
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Keywords | 文学 / 絵画 / 描写 / 芸術家小説 / 表象芸術 / 比較芸術 / 多元的な視点 / 視覚メディア |
Research Abstract |
平成20年度は、文学と絵画の関係をめぐる基本的な資料体をリストアップし、フランス及び欧米で刊行されたモノグラフィーや論文集、ならびに19世紀、20世紀絵画に関する美術書を幅広く入手し始めた。 こうした基礎資料の収集と平行して、文学と絵画の関係という視点からあまり研究されてこなかった作品、また最近発表された新しい作品に関する考察を重点的に行った。本研究が対象とする19-20世紀の枠組みを浮き彫りにするために、19世紀に関しては中地、畑が担当し、20世紀に関しては、シモン=及川がそれぞれの関心に応じて担当し、様々な形(発表、論文、書物など)で研究成果を発表した。 学際的な性格を持つ本研究においては、文学研究の専門家だけでなく、美術やメディア史の専門家とも積極的に意見を交換することが不可欠である。それゆえ多元的な視点を基盤とする下記の三つの講演会を主催した。(いずれも文学部法文1号館3階315教室において、使用言語フランス語、通訳なしで行われた。) ・2008年12月5日、12日 アルレット・アルベール=ビロ氏(エコール・ノルマル名誉教授) 20世紀のテキストとイメージの問題をめぐる講演 ・2008年10月31日 Centred'etude de I'ecritureet de I'image所属の二人の研究者(パリ第7大学教授アンヌーマリ・クリスタン氏とサン・ジェルマン・アン・レー国際高校教諭寺田虎彦氏) 19世紀の文学と絵画の問題を中心とした講演。 いずれも仏文の学生(学部生を含む)が多く参加し、他の大学からの聴講者も見られた。また講演会の後、修士論文のテーマに文学と絵画の問題を選んだ大学院生も現れた。
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Research Products
(15 results)