2008 Fiscal Year Annual Research Report
コーパスの利用および構築に基づく色彩語彙の文法形式に関する日仏語対照研究
Project/Area Number |
20520379
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤村 逸子 Nagoya University, 大学院・国際開発研究科, 教授 (50229035)
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Keywords | 色彩語彙 / コーパス / フランス語 / 日本語 / 文法 / 意味 / 指示対象 |
Research Abstract |
名古屋大学に既存のサーバに適切な処置を施し、購入した日本語とフランス語の大規模コーパスをインストールした。ウェブから良質のデータを取得するための知識や、N-gramなどの手法を研究した。N-gramの手法と形態素解析によってフランス語の大規模コーパスを解析する方法に関する論文を書いた(2009年発表予定)。日本語の基本的色彩語彙の文法的特徴に関する調査を行い、語彙の文法的特徴と品詞の意味的特徴に関する論文をフランス語で執筆した(フィレンツェ大学出版会からの出版物となる予定)。この未発表論文を、フランス語の色彩語彙の研究者に送付し、意見交換を行った。高い評価を得、来年度以降の共同研究へとつなげることができた。2度にわたるフランス出張においては、パリ第3大学、トゥールーズ第2大学、ストラスブール第2大学の研究者と会い、共同研究などに関する打ち合わせを行った。フィレンツェ大学では、日本語の色彩語彙に関する講演を行い、コーパス研究の専門家とコーパス利用による言語研究に関する意見交換を行った。日本語とフランス語の色彩表現のコーパス構築のために、色彩用語を多く含むテクストの調査や、インフォーマントによる同一の指示対象の描写による、比較可能コーパス作成を目的とした調査を、日本とフランスにおいて主として文献をもとに行った。また、日本語とフランス語において、色彩用語の実際的な使用に関して、絵画やファッション関係の資料の調査を行った。
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Research Products
(2 results)