2009 Fiscal Year Annual Research Report
体系的観点をとりいれた最滴性理論にもとづく日本語音韻史研究
Project/Area Number |
20520411
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
前田 広幸 Nara University of Education, 教育学部, 教授 (40219275)
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Keywords | アクセント / 平家正節 / 最適性理論 / 付属語 / 平曲 / 墨譜 |
Research Abstract |
本研究では、日本語の現代諸方言音調データと平家正節を中心としたアクセント史資料データをもとに比較・対照研究を行い、体系的観点をとりいれた最適性理論の枠組みにもとづき、理論的分析を行おうとしている。研究2年目にあたる平成21年度は、前年度に引き続き、資料のデータベース化をさらにすすめるとともに、海外の関連学会に出席して理論的枠組みの最新動向について情報収集を行い、また平成21年度中に成果を刊行・発表するところまでは進まなかったが、これまでの本研究による成果をもとに、共著図書(岩波書店『シリーズ日本語史 第1巻 音韻史』等)へ寄せる原稿草稿を執筆して編集者のもとへ届けるとともに、国内の関連学会(日本語学会)でのシンポジウム企画(2010年10月23日「イントネーション研究の現在」)を主担当者として立て、また、単独で平成22年度に海外の国際会議(2010年5月28日International Phonetics-Phonology Conference Shanghai)で研究成果発表を行うためのアブストラクト投稿を行い、発表を受理されている。翌平成22年度に本研究により得た成果を本格的に発表するための礎となる活動を着実に進めた年であったといえる。
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