2010 Fiscal Year Annual Research Report
体系的観点をとりいれた最適性理論にもとづく日本語音韻史研究
Project/Area Number |
20520411
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
前田 広幸 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (40219275)
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Keywords | アクセント / 平家正節 / 最適性理論 / 付属語 / 平曲 / 墨譜 |
Research Abstract |
本研究では、日本語の現代語音調データと平家正節を中心としたアクセント史資料データをもとに、体系的観点をとりいれた最適性理論の枠組みにもとづき、理論的分析を行った。研究最終年度にあたる平成22年度は、これまでに行った資料の調査・データベース化作業と理論的分析結果をもとにさらにそれらをブラッシュアップし、研究成果の発表を積極的に行った。具体的には次の3種の成果発表を行った。1)海外で催される国際会議で本研究成果の一部を盛り込み3件の発表を行った。2)国内で刊行される日本語音韻史をテーマにした単行本の記述に本研究成果の一部を盛り込んだ。3)国内の関連学会で開催されるシンポジウムの企画運営に参画しそこでの討議に本研究成果の一部を反映させた。 1)a.International Phonetics-Phonology Conference Shanghai:"Accent on Tone",(May28,2010,Shanghai). b.GlobE 2010 conference:"Prosody and Discourse",(Nov26,2010,Warsaw). c.2011 Winter International Conference on Linguistics,(Jan5,2011,Seoul). 2)岩波書店刊『シリーズ日本語史 第1巻 音韻史』の本研究代表者担当部分(2011年秋刊行予定)。 3)日本語学会2010年秋季シンポジウム「イントネーション研究の現在」の企画に携わり、司会を務め、そこでの討議に本研究成果の一部を反映させた(『日本語の研究』7-2:75-80に報告掲載)。
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Research Products
(3 results)