2011 Fiscal Year Annual Research Report
外国人と日本人の相互理解における認知的・情意的側面に関する実証的研究
Project/Area Number |
20520456
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
安 龍洙 茨城大学, 留学生センター, 教授 (80361286)
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Keywords | 外国人の対日観 / 日本人の対外国人観 / 異文化理解 / 多文化共生社会 / 個人別態度構造分析法・(PAC分析法) / 情意的・認知的側面 |
Research Abstract |
本研究は外国人と日本人が、お互いをどのように理解し評価しているのかについて認知的・情意的観点から探りそれぞれの意識の奥深くある構造を明らかにし、「多文化共生社会」における「外国人と日本人」の相互理解の実態を明らかにすることを目的とする。本研究では、外国人と日本人の相互理解の実態、つまり、1)外国人がどのように日本・日本人・日本文化を理解し受容しているのか、2)日本人が外国・外国人・外国文化をどのように捉えているのかについて探るために、共同研究者の内藤が開発した個人別態度構造分析法(Analysis of Personal Attitude Construct : PAC分析法)を採用した。PAC分析法は、1)当該テーマに関する自由連想、2)連想項目間の類似度距離行列によるクラスター分析、3)被験者によるクラスター構造の解釈、を通じて個人別に態度構造を分析する方法である。つまり、PAC分析法では、被験者が自由に自発的に項目を作り出し、それに基づいて自らが反応するため、被験者の自発性・自律性が最大限尊重され、比較的簡単な手続きで被験者個人の内面世界を認知的・情意的観点から探ることができる。研究最終年度である平成23年度は、雑誌論文3件、口頭発表1件を発表し、4年間の研究成果を研究成果報告書としてまとめた。安は、中国の少数民族出身者の対日観について『茨城大学留学生センター紀要10』に発表した。八若はマレーシア人留学生の対日観について『茨城大学留学生センター紀要10』に発表した。安・池田は茨城県在住の主婦の外国観について調査し『茨城大学留学生センター紀要10』に発表した。八若・池田は、日本人日本語教師の外国・外国人イメージについて調べ日本言語文化学研究会で発表した。
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Research Products
(4 results)