2009 Fiscal Year Annual Research Report
近世中国地域における林野「植生」と「動物相」の研究
Project/Area Number |
20520585
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
佐竹 昭 Hiroshima University, 大学院・総合科学研究科, 教授 (00127656)
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Keywords | 日本史 / 林野植生 / たたら製鉄 / 猪 |
Research Abstract |
本研究では,環境史の試みの一つとして,地域の人々の暮らしのありようが,林野利用とその植生のありかた,さらには動物相にどう現れているかを,近世社会の歴史的段階において具体的に検証することを目的とする。 以下,本年度の研究実施計画の項目にそって実施状況を記す。 1.中国地域,各藩・幕領の林野管理方式の調査と検討 (1)松江藩領・大森(幕領)と(2)萩藩領の調査を計画していたが,中国山地関係については下記2.の通り文書史料の調査等に集中させ,瀬戸内関係の予備的調査として岡山藩,松山藩に関する文献調査及び史料収集(岡山県立図書館,愛媛県立図書館)を先行させた。また下記3.との関係で幕領の調査として飛騨地域(岐阜県図書館)に関する文献調査を行った。 2.林野の利用形態および植生についての調査と研究 (1)松江藩領と(2)鳥取藩領におけるたたら操業と燃料消費の関係について,(1)は田部家文書の調査を行い(雲南市事業であるが関連するので記載しておく),(2)は根雨・近藤家文書(鳥取県立公文書館)の調査を実施し,予定通り史料収集を行った。関連して鳥取県日野町根雨で開催されたたたら研究会に出席,近藤家やたたら遺跡の見学も実現した。 3.地域の動物相についての調査と研究 (1)大森領(幕領,石見銀山領)における動物相とたたら操業との関係について,邑智郡美郷町中原家文書の研究に関係して現地調査を行い,研究成果を第2回シシ垣サミットで口頭報告するとともに論文(後掲)として発表することができた。
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Research Products
(2 results)