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2008 Fiscal Year Annual Research Report

北丹後震災を事例とする近代災害史研究の構築

Research Project

Project/Area Number 20520588
Research InstitutionKyoto Prefectural University

Principal Investigator

小林 啓治  Kyoto Prefectural University, 文学部, 准教授 (60221975)

Keywords災害史 / 北丹後震災
Research Abstract

本年度は五つの柱で研究をおこなった。第1に、京丹後市域町村の自治会文書を調査し、丹後震災関係の史料を発見し簿冊目録を作成した。網野町、木津村、丹波村、浜詰村などでまとまった文書が存在することを確認した。重要と思われるものについては撮影を行い、今後の目録作成の利便性をはかることにつとめた。第2に、京都府行政文書の中から震災関係のものをすべてリストアップし、簿冊目録を作成した。被災地町村文書と照らし合わせながら、震災の全体像を描くのに必要な簿冊や史料の検討をおこなった。その上で、重要な簿冊については目録をとることにし、一部その作成に着手した。被災地と府県の文書群を照合することによって、この時期の府県の災害における対応のあり方の概要と特徴を解明する手がかりを得ることができた。第3に、北但馬震災についての刊行史料の調査を行い、入手できたものについて、救護活動、復興などについて北丹後震災との比較検討を行った。第4に、昭和三陸大震災や関東大震災について史料の残存状況について調査に着した。前者については関連公文書の所在をつきとめたので09年度に本格的な調査を行う予定である。第5に、地震以外の災害、とくに大規模震災についても京都府行政文書の調査を進めた。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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