2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530081
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
川角 由和 Ryukoku University, 大学院・法務研究科(法科大学院), 教授 (80204725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 詣治 龍谷大学, 大学院・法務研究科(法科大学院), 教授 (60108777)
中田 邦博 龍谷大学, 大学院・法務研究科(法科大学院), 教授 (00222414)
森山 浩江 龍谷大学, 法学部, 教授 (60278504)
若林 三奈 龍谷大学, 法学部, 准教授 (00309048)
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Keywords | ヨーロッパ私法 / EU(EC)法 / ヨーロッパ契約法 / ドイツ法 / 契約法の現代化 |
Research Abstract |
2009年度も、ヨーロッパ私法およびEU私法の展開について、法従来の関連研究の成果を踏まえて、さらに検討を行い、研究計画に従い、継続して作業を進行した。とりわけ、本年度においても定期的に研究会および基礎的な資料の分析・検討会を重ねた。とりわけ、第1回研究会にて、アクセル・メツガー教授(ドイツ・ハノーファー大学)ヨーロッパ私法における一般的法原則--ヨーロッパの多層システムにおける統一的方法論のための試論--」、第2回研究会にて、オリバー・レミーン教授(ドイツ・ヴュルツブルク大学)「強行法規、および基本的自由、ヨーロッパ契約法」、第4回研究会にて、マルティン・シュミットーケッセル教授(ドイツ・オスナブリュック大学)「ヨーロッパでの法平準化の流れにおける水平化指令提案」を迎え、研究の最前線にふれた。こうした公開研究会を開催し、最新情報を提供し、多数の参加者のもとで、EU法レベルでの私法の動向、またそれに対応した各国私法の現代化現象の分析を行うとともに、これらの展開に対して日本法が今後どのようなスタンスをとりうるのか検討を重ねた。現在、これらの講演原稿、また質疑の内容は公表のための作業を行っている。とくに、ドイツ法との関係で、ワーキンググループを作り、ドイツ不法行為法の基礎資料の翻訳作業も行い、近く公表する予定となっている。さらに、共通参照枠(DCFR)にかかわり、情報および資料を集めた。さらに、ツィンマーマン『ドイツ新債務法とヨーロッパ私法・契約法』の翻訳作業も随時、進めており、その出版を計画・準備している。他にも、本研究の観点から、近時の民法改正作業にかかわり、研究会のメンバーが論稿を発表している。
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Research Products
(9 results)