2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530182
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Research Institution | Gakushuin University |
Principal Investigator |
福地 純一郎 学習院大学, 経済学部, 教授 (00274043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 一 小樽商科大学, 商学部, 教授 (10241415)
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Keywords | レベニューマネジメント / 自動販売機 / ポアソン過程 / タブーサーチ / Life Span法 / 在庫補充 / 価格反応関数 / 最尤法 |
Research Abstract |
主に以下の二つの研究を行った。 自動販売機のコラム割当最適化問題の研究 伊藤一教授・竹内俊子氏と共同研究。一般的な自動販売機の内部には同一の商品を複数個ストックするコラムが複数個ある。一台の自動販売機からの利益を商品売上額から在庫補充コストを差し引いた値として定義し、利益を期間で割った値を目的関数とする最適化問題を定式化した。この問題はキャパシティが有限である点がレベニューマネジメントと共通している。需要がポアソン過程にしたがうという過程のもとで、以下の成果をあげた。 1.利益を期間で割った値の期間を長くしたときの極限を陽表的に求めた。これによって目的関数の計算が容易になった。 2.タブーサーチの一種であるLife Span法を用いて、最適解を(近似的に)求めた。 3.最適解を求めるアルゴリズム中において計算量を大幅に減少させる手法を考案した。 需要過程が再生過程にしたがうときに長期利益率の極限を求めることにも成功し、より広い仮定のもとで成果を上げつつある。 ホテル需要の価格反応関数の定式化 砂見しづゑ氏との共同研究。ホテル需要が自社料金と競合会社料金に影響を受けるかを検証するためのモデルを定式化した。他のレベニューマネジメント産業と同様に、ホテルも多数種類の商品を複数の料金で販売している点に特徴がある。この点を考慮した料金反応関数を考案した。 料金反応関数にはカウントデータモデルを用いるのが自然であるが、パラメータ推定に最尤推定法を使いモンテカルロ・シミュレーションによってその性質を調べた。
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Research Products
(3 results)