2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530218
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
永野 仁 明治大学, 政治経済学部, 教授 (90237545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木谷 光宏 明治大学, 政治経済学部, 教授 (00139453)
牛尾 奈緒美 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 教授 (20310378)
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Keywords | 転職 / 中途採用 / 若年・中堅層 / 人的資源管理 / 職業キャリア |
Research Abstract |
本研究は、若年・中堅層人材の転職と中途採用について、その動向と実情を、企業と個人の両面から明らかにすることを意図したものである。そのために、企業に対する採用活動に関する質問紙調査(アンケート調査)を一昨年度(21年2月)に実施し、既にその結果を、昨年度3人(永野・木谷・牛尾)の共同論稿として大学紀要において公表した。今年度は、昨年度(21年12月)に実施したもう1つの質問紙調査である若手・中堅層の転職者に対するインターネットを用いた調査(名称:若手・中堅人材の転職行動に関する調査、対象:最近5年以内に現職に転職してきた現在40歳未満の大卒の正社員)の集計作業を進め、その結果に解説を付した3人の共同論稿を、昨年度と同様に大学の紀要で公表した。 これらの活動により、リーマンショック以降急激に景気が悪化する中での企業の採用動向の変化と、若年・中堅層の転職行動の変化にいち早く迫ることができた。これらと並行して、文献研究および、企業と個人に対するインタビュー調査を実施し知見を拡げた。 そのような知見をもとに、上記2つのアンケート調査のより深い分析も進めた。その1つの成果が、牛尾(2011)である。この論文では、女性の転職者に着目し、その成功の条件を探索している。女性の転職というと、派遣やパートに代表される非正社員への移動が多くその分析が多いが、女性の正社員への移動に焦点をあてた分析である。これから増加が予想される移動パターンの成功要因や課題を整理した、示唆に富む研究成果である。また、22年6月開催予定の労働政策研究会議(日本労使関係研究協会)の総括テーマ・パネルディスカッションに、永野がパネリストとして参加し、「企業の採用行動とその変化」について、本研究の成果を報告することになっている。
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Research Products
(3 results)