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2010 Fiscal Year Annual Research Report

フランチャイズ・システムにおけるデュアル・チャネルの決定要因

Research Project

Project/Area Number 20530321
Research InstitutionFukui Prefectural University

Principal Investigator

北島 啓嗣  福井県立大学, 経済学部, 准教授 (60398980)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 崔 容熏  同志社大学, 商学部, 教授 (70315836)
Keywords取引費用 / ナレッジ / CRM
Research Abstract

本研究では、現代のマーケティング・チャネルとして有力なフランチャイズ・システム研究の大きな課題である制度選択に関して理論的な枠組みとともに、実証のための操作化および新たな視点の提示を行った。
現代日本のFCには、明らかに高度なケイパビリティを主軸にして構築されているものがある。例えば、先行研究から高度なナレッジが必要とされることが明らかな、コンビニエンス・ストア、学習塾、情報ビジネス、不動産仲介など、ナレッジまたは情報そのものを伝授または販売する業態は、典型的なナレッジ業種である。これらは、本来的なビジネス・フォーマット・フランチャイズである。それ以外に、伝統的なタイプとして、クリーニング店などに見られるように、企業が特定の業者に対して自己の商標のもとで商品・サービスを販売する権利を与える「商品・商標等フランチャイズ」がある。従来研究では、これら二つの形態を区分せずに扱ってきた。チェーン全体への波及は出来ない。高度なケイパビリティを必要とするFCチェーンは、様々な実験を行い、例えば、CRMシステムを用いて仮説・検証を行うために、あるいはスタッフの養成のために直営店舗を必要とする。以上の議論を総合すると、チェーン本部の事業内容が高度なナレッジの伝播を必要とするか否かの問題は直営・FC比率の選択に影響力を有する。またこれからの課題の発見として、マルチ・フランチャイジー、あるいはメガ・フランチャイジーに関する問題がある。また、フランチャイズ研究は、専ら本部の制度選択を問題にしてきたが、加盟店側の制度選択、あるいは企業境界の決定問題が未知の領域として残されているとの課題認識をおこなった。
なお本研究の詳細に関する論文は、この秋に出版される研究書に収録される。

  • Research Products

    (4 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) Book (2 results)

  • [Journal Article] 成都における日系大型店舗小売業の展開2010

    • Author(s)
      北島啓嗣・久保知一
    • Journal Title

      中国経済

      Volume: 11月号 Pages: 35-55

  • [Presentation] フランチャイズ・システム2010

    • Author(s)
      北島啓嗣
    • Organizer
      日本流通学会
    • Place of Presentation
      日本大学経済学部
    • Year and Date
      2010-11-14
  • [Book] 「CRMによる持続的競争優位の構築」現代経営戦略の展開2010

    • Author(s)
      北島啓嗣
    • Total Pages
      25
    • Publisher
      中央大学出版部(所収)
  • [Book] 「チャネル研究の系譜」シリーズ歴史から学ぶマーケティング第1巻 マーケティング研究の展開2010

    • Author(s)
      崔容熏
    • Total Pages
      20
    • Publisher
      同文舘

URL: 

Published: 2012-07-19  

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