2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本の陶磁器産業における市場の多重性と特異性-その経営実態及び産地構造への影響-
Project/Area Number |
20530329
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Research Institution | Osaka Gakuin University |
Principal Investigator |
喜田 昌樹 Osaka Gakuin University, 企業情報学部, 教授 (40278552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 幸三 上智大学, 経済学部, 教授 (40240014)
伊藤 博之 滋賀大学, 経済学部, 教授 (20242969)
出口 将人 名古屋市立大学, 経済学部, 准教授 (40305553)
松本 雄一 関西学院大学, 商学部, 准教授 (10336951)
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Keywords | 経営学 / 伝統産業 / 産業集積 / ビジネスシステム / 長寿企業 / 美術市場 |
Research Abstract |
本年度、信楽、波佐見、砥部、常滑、備前については、質問票調査とともに、インタビュー調査を終了し、各関係機関への分析結果報告などを行っている。その際の報告には単純集計を基にした報告書を作成している。その報告書では、当該地域を含めた経営実態が比較できるようにしている。 また、現在までで調査の終了した産地((1)山口(萩)、(2)愛知(瀬戸、常滑)、(3)岡山(備前)、(4)滋賀(信楽)、(6)長崎(波佐見)、(8)愛媛(砥部)の分析結果を基にした論文、学会報告などがなされている。喜田(2009)では、瀬戸、萩産地を含めた代表的な陶磁器産地の経営実態調査をもとに、各産地を比較するための枠組み構築を目指している。伊藤・山田(2009)では、信楽産地でのビジネスシステムの変遷を製品開発及び商品展開の視点から明らかにしている。松本は2009年度において2回の学会報告を行っており、砥部産地における様式確立の問題や技能伝承の問題を取り扱っている。 また、波佐見、砥部、常滑については、関係機関への報告を行った。 以上から、研究目的である各産地においてみられる陶磁器産地の美術市場化を明らかにすることが限定的では明らかになりつつある。
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