2009 Fiscal Year Annual Research Report
基底意識構造の統計科学的研究-素朴な宗教的感情と生活に関する連鎖的比較調査分析-
Project/Area Number |
20530490
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Research Institution | Toyo Eiwa University |
Principal Investigator |
林 文 Toyo Eiwa University, 人間科学部, 教授 (00180977)
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Keywords | 社会学 / 社会調査 / 統計科学 / 日常生活価値観比較 / 宗教的感情 / インターネット調査 |
Research Abstract |
「素朴な宗教的感情」とLife(宗教観、生命観、人生観、生活の質)の洞察を深め、文化の連鎖を日本のみならず他の地域を含めた分析へと、大規模な標本調査に基づく統計科学的実証的調査研究により、発展させていく必要がある。調査から分析までの実践パラダイムとしての「データの科学」の視点に立って、連鎖的国際比較を視野に、日本における「素朴な宗教的感情」を生活の中に捉え直すことを目的とする。 本年度の主たる経費支出予定とするインターネット調査は、学術的研究の遅れた調査法といえる。あえてそうした調査法を適用する意味は、単に郵送調査との結果の比較だけでなく、インターネット調査そのものの研究にある。21年度の前半では郵送調査の分析を行い、後半では、インターネット調査の実施と簡易分析までを行った。 (1)20年度に横浜市の4区を対象とした郵送調査について、日本と欧米およびアジア諸国の調査から関連する内容と比較しながら分析を進め、 (2)8月の行動計量学会大会において、環太平洋価値観調査の特別セッションにおける発表に反映させた。 (3)横浜市の対象者には、調査概要として簡単な結果を郵送で報告した。 (4)本年度の主たる目的であるインターネット調査の準備として、対象地域の設定、質問内容と質問文の検討、インターネット調査委託先の検討を進めた。 (5)インターネット調査の委託先として3社を決定し、3社の調査計画の統一を図り、詳細な仕様書のもとに調査実施した。諸状況の比較とともに調査内容の比較概要を作成した。報告書は、22年度にまとめて作成する。
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Research Products
(5 results)