2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530497
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
坂田 謙司 Ritsumeikan University, 産業社会学部, 教授 (70388081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福間 良明 立命館大学, 産業社会学部, 准教授 (70380144)
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Keywords | ローカル・メディア / 沖縄 / 奄美 / 占領期 |
Research Abstract |
今年度は、研究の初年度と言うこともあり、研究の基盤整備を中心に作業を実施した。主な内容は、調査用パソコンの購入、沖縄関係書籍・資料の購入、現地調査の実施である。 書籍・資料の購入では、占領期沖縄・奄美・宮古で発行された貴重なローカル新聞の復刻版を購入した。この復刻版は平成21年度にも継続発行されるので、購入を行う予定である。現地調査では、坂田が石垣島、竹富島、宮古島、沖縄本島の調査を実施した。その結果、石垣島では実際に占領期において有線ラジ業を営んでいた人物の関連日記を入手し、竹富島でも有線ラジオ業を営んでいた人物とのコンタクトがとれた。いずれも貴重な資料であり、今年度の調査に於いてさらに詳しい聴き取りと資料収集を行う予定である。これまで比較的大きな島にしか存在を確認できなかった占領期の有線ラジオが、竹富島のような小さな島にも存在したことは、今後の研究を進めるに当たって重要な発見である。 共同研究者の福間は、以下の調査・研究を実施した。 1、おもに戦後初期の琉球諸島のジャーナリズムの状況を調査した。『うるま新報』『沖縄タイムス』『奄美タイムス』『宮古民友新聞』『南西新報』『みやこ新報』『海南時報』 2、以下の新聞資料を入手し、本土在住の沖縄人のジャーナリズム状況を調査した。『沖縄新民報』『自由沖縄』 3、琉球大学付属図書館等で、おもに沖縄の新聞社が発行していた雑誌メディア(『うるま春秋』『月刊タイムス』等)を閲覧し、必要な資料を収集した。それらを通じて、沖縄本島の新聞社と離島地域のそれとの社会的機能の相違を今後、検討する予定である。
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