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2010 Fiscal Year Annual Research Report

インターネット上の攻撃性と規範の形成

Research Project

Project/Area Number 20530564
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

吉田 富二雄  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80182781)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菊地 正  筑波大学, 名誉教授 (80161420)
Keywordsインターネット / オンラインコミュニティ / 攻撃性 / 規範形成 / 管理者
Research Abstract

平成22年度は,インターネット上において規範やルールを導入し,脱抑制的行動に抑制をかけるための方法として,"コミュニティの管理者による管理行動・規範提示"に着目した。オンラインコミュニティの管理経験のある者を対象に,2度にわたるクローズ型ウェブ調査を実施し,第一に,オンラインコミュニティ上では,どのような管理が行われ,どのような規範が形成・提示されているのかについて検討した。そして第二に,オンラインコミュニティにおける管理行動や規範の提示が,コミュニティの雰囲気・生産性にどのような影響を及ぼしているのかについて分析した。
その結果,オンラインコミュニティにおける管理行動は,"コミュニケーションの調整・介入","新規参加者への配慮","トラブルへの対処","メンバーの削除・整理"という4側面から捉えられることを明らかにした。またオンラインコミュニティにおける規範については,"他者の尊重","投稿時の配慮","攻撃・逸脱行動の禁止","不適切な表現・交流の禁止","過剰な反応・議論の禁止"の5側面から捉えられることが示された。
さらに,コミュニティ上で,各利用者からの攻撃的言動の発生により,コミュニティの話題の硬直・停滞がもたらされることが示唆された。同時に,攻撃的言動の発生はコミュニティの雰囲気の悪化にもつながり,さらに雰囲気の悪化を媒介して,話題の硬直・停滞の促進や,情報の交流・集積の抑制に結びつくことも示された。
しかし,攻撃的言動の発生は,コミュニティの管理行動・規範の提示を促進していることも明らかとなった。さらに,そのようにして促された管理行動・規範の提示は,コミュニティの雰囲気の改善にもつながり,最終的に話題の硬直・停滞を抑制し,情報の交流・集積の促進をもたらすことも示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] オンラインコミュニティにおける規範の形成と維持-管理者の機能に着目して-2010

    • Author(s)
      藤桂・吉田富二雄
    • Organizer
      日本社会心理学会第51回大会
    • Place of Presentation
      広島大学
    • Year and Date
      2010-09-18

URL: 

Published: 2012-07-19  

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