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2010 Fiscal Year Annual Research Report

住民主体の環境コミュニケーション手法の開発

Research Project

Project/Area Number 20530568
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

永田 素彦  京都大学, 人間・環境学研究科, 准教授 (60271706)

Keywords環境開発 / 住民参加 / 科学コミュニケーション
Research Abstract

地域住民が専門家の言説を活用しつつ、主体的に自らの地域環境の将来像を練り上げていくための環境コミュニケーション手法の開発を目的とする本研究においては、環境についての専門家の科学的言説を住民にわかりやすく伝えるとともに、住民の多様な言説を収集し集約するための手法が必要となる。前者については、一般に、科学的厳密性とわかりやすさがトレードオフ関係になってしまうという問題がある。そこで、自然科学の専門家による定量的言説を、その科学的な正確さをなるべく損なわない形で住民にわかりやすく伝えるために、環境影響の簡易シミュレーターを作成した。具体的には、住民が描く環境開発をした場合に、環境のどの側面にどの程度の影響が生じるのか、その際の経済コストはどの程度なのかを、定量的データに基づいて出力できるシミュレーターである。後者については、住民会議の手法であるシナリオワークショップに、専門家と住民のコミュニケーションを明示的に取り入れる形で開発を試みた。具体的には、批評フェーズにおけるシナリオの検討、ヴィジョンフェーズにおけるヴィジョン要素の列挙や将来像の集約において、上述のシミュレーターを活用したり、環境の専門家との質疑応答セッションを設けるなどの工夫をした。このように、住民と専門家が協同できる手法の開発を通して、環境開発への住民参加を実質的なものとし、将来の地域環境づくりの民主化を進めていくことが重要である。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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