2008 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの被受容感を育てる心理教育プログラムの開発と効果測定
Project/Area Number |
20530627
|
Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
伊藤 美佳 University of Yamanashi, 保健管理センター, 講師 (30402019)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 崇 神奈川大学, 人間科学部, 准教授 (40350821)
|
Keywords | 心理教育プログラム / 被受容感・被拒絶感 / 対人関係自己効力感 / 社会的スキル |
Research Abstract |
本研究の目的は1.小学生(高学年)、中学生を対象に「人に支えられている実感(被受容感)と支えてもらえる期待(社会的自己効力感)」を育てる心理教育プログラムを構築しその実施方法を明らかにすること2.心理教育プログラムの効果量、効果持続性を検討するための測定ツールの改定・開発を行うことにあった。本年度は心理教育プログラム内容の整理・整備として、学校教育現場で実施してきた心理教育プログラムに修正を加え、心理教育プログラム案を作成した。その後心理教育プログラム案の内容を現職小学校及び中学校教員と共に検討し修正を図った。これに国内視察結果を加え改善し、心理教育プログラム案にさらなる検討を加えた。平成21年度も引き続き現職教員を交え、心理教育プログラム案の修正を行っていく。本心理教育プログラムは現職教員の経験を反映させ、より実践に即したプログラム内容とする点に意味をもたせている。次に測定ツールの改定・開発であるが、これら測定ツールプロトタイプとして2つの測定ツールプロトタイプを構成した。1つは成人用被受容感・被拒絶感尺度を児童生徒用に改定し児童生徒用被受容感・被拒絶感尺度を構成した。2つ目は児童用社会的自己効力感尺度、対人的自己効力感尺度、児童用社会スキル尺度中学生用社会スキル尺度などを参考に検討し、児童及び中学生の対人関係場面での自己効力感を測定する尺度を構成した。2つの測定ツールプロトタイプを小学4年生〜6年生、中学1年生〜3年生を対象に調査し小学生932部、中学生1938部、総調査対象2870部のデータを得、現在データの分析中である。測定ツールは平成21年度完成予定である。
|