2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530644
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Research Institution | Niigataseiryou University |
Principal Investigator |
橘 玲子 新潟青陵大学, 大学院・臨床心理学研究科, 教授 (00018384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
運上 司子 新潟青陵大学, 大学院・臨床心理学研究科, 教授 (00440462)
伊藤 真理子 新潟青陵大学, 大学院・臨床心理学研究科, 准教授 (50440467)
浅田 剛正 新潟青陵大学, 大学院・臨床心理学研究科, 助教 (10521544)
真壁 あさみ 新潟青陵大学, 看護福祉心理学部, 准教授 (20290067)
村松 公美子 新潟青陵大学, 大学院・臨床心理学研究科, 教授 (60339950)
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Keywords | 巡回相談 / コンサルテーション / コミュニティ / 行政 / コラボレーション / 発達障害 / 保育カウンセリング / 絵本 |
Research Abstract |
S市は典型的な中小企業の町工場と兼業農家の地方都市である。ここでは女性の労働力は不可欠で、多くの子どもたちは保育所に預けられており、保育士の子育て支援能力が期待されている。しかし幼稚園教員と比較してみると保育士への研修が少ないことは明らかである。そのためにいくつかの企画を実施し、その効果を評価した。それぞれの企画はどのように評価されたか質問紙によってなされた。 (1) 3年目を迎えて保育所への巡回相談を行い、特に集団になじめない子どもたちのコンサルテーションを行った。巡回チームは本学教員(共同研究者)と院生、さらに行政の方と精神保健相談員である。保育所という現場の中で、実践的なコンサルテーションを行った。現在、3年間の結果をまとめて発表する予定である。最初はいくらか抵抗はあったが、次第に高い評価が得られるようになってきた。 (2) 発達障害や入学時の保護者への啓蒙活動などの講義を年に2回程度行う。ただ講義を聞くだけではなく、保育士の事例検討にまで発展し、巡回相談などにより保育士が積極的になっていることが伺われた。 (3) 保育士へのスキルアップとして絵本の紹介と子どもの理解について年に4~5回おこなった。保育士の絵本に関する情報は限られており、ほとんどが保育士の個人的興味での絵本の選択であった。しかし絵本は子どもの文化だけではなく保育士や保護者にも心を開く力を持っていると考えられるので、積極的な啓蒙活動は必要である。こういった中で修士論文が生まれたりした。この企画は単に保育士だけに限らず保護者や図書館などに小冊子として「絵本リスト」を配布した。
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Research Products
(3 results)