2008 Fiscal Year Annual Research Report
脳波、機能的MRI同時測定によるP300に対する多角的測定および解析
Project/Area Number |
20530667
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
王 力群 Tokyo Denki University, 先端工学研究所, 講師 (40312037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 幾 東京電機大学, 情報環境学部, 教授 (40105672)
斎藤 恵一 東京電機大学, 先端工学研究所, 准教授 (90277799)
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Keywords | P300 / EEG / fMRI同時測定 / 実験心理学 / 生理 / ヒト高次脳機能 |
Research Abstract |
本研究は、今までと異なる角度からP300を観察し、ヒト脳における認知・判断過程に現れるP300に伴う脳活動の詳細な空間的位置をfMRIにより同定するとともに、同時に測定したEEGの時間的情報を加え、時間・空間の多角的測定・解析により複数の脳活動部位の連携を明らかにし、P300についての新しい知見を加えることを目的にしている.具体的には、P300に伴う脳活動を時間・空間の多角的測定・解析により各々の脳機能部位間の相互作用と連携にかかわる情報(時間的順序・支配関係)を動態的に解明し、複数の脳機能部位間の情報伝達を解析して脳における情報処理の流れを明らかにすることにより、P300などの同期現象がつくるグローバルな時・空間パターンが認知思考過程の計算論にどのように関わっているのかを明らかにし脳科学の進歩に資したい. 前年度の実験により、測定系の充実と性能向上を図り、測定精度と再現性の両面から徹底的に検討行い、測定手法を確立した.また、oddball課題の設計・見直しを行った.独自に開発したアルゴリーズムによって、EEGからP300を抽出する精度をさらに向上させることができました.予定していたevent (P300)の出現・持続時間を検出してfMRIのEvent-related解析にパラメータを引渡し、P300に関連する脳内活動(BOLD信号)の空間情報が特定することが遅れている.実際解析結果を検討する結果、P300こそ測定できたものの、その出現率がまた低い問題が判明し、研究をさらに進めるためには今年度ではこのような問題を解決しなければいけない.
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