2008 Fiscal Year Annual Research Report
現代イギリスにおける教員養成の質的向上と教員確保に関する研究
Project/Area Number |
20530752
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
高野 和子 Meiji University, 文学部, 教授 (30287883)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 千津 大東文化大学, 外国語学部, 講師 (20271356)
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Keywords | 教員養成 / 教員需給 / スタンダード / 学校における教員養成 / 教職修士号 / 教師教育 / イギリス |
Research Abstract |
1.本研究は、教員養成「基準」の存在に支えられた入職ルートの「多様化」が、地域の教員確保【量】と大学における教員養成の改革【質】の両面にもたらすインパクトについて、現代のイギリス(本研究ではイングランドに限定する)を対象として検討しようとする3ヶ年計画の研究である。2.第1年度にあたる本年は、文献収集と調査を行った。調査では、「基準」を軸とする資質管理策のなかで「学校における教員養成」をはじめとする「多様化」が進んだ過程について、海外研究協力者であるProfessor Patrick Easen (Northumbria University)からノーサンブリア地域での対応を中心に教示を受けた。また、近年、入職ルートの「多様化」のなかで、修士課程レベルの教員養成がクローズアップされてきていたが、本研究の申請時以降、教職修士号(Masters in Teaching and Learning)の2009年度からの導入が提案されるという新たな展開があった。そのため、教職修士号導入の意図と全体的な見通しについて教員養成政策・管理の担当機関であるTraining and Development Agency for Schools、教員養成提供者としての大学側の見解をUniversities Council for the Education of Teachersを訪問してインタビューを行った。さらに、オックスフォード大学教育学研究科の図書館において、現代の教師教育改革の背景に関する資料、同大学の中等学校教員養成課程に関する資料(履修手引書など当該課程履修生に配付する資料)など研究遂行のための基本的資料の収集を行った。これらをふまえ、代表者・分担者のそれぞれが、「基準」を軸とする教員養成の管理システム及び入職ルートの「多様化」の実態を分析する雑誌論文の執筆と学会発表を行った。
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