2008 Fiscal Year Annual Research Report
美術教育における単元の組織化と展開に関する多様性の研究
Project/Area Number |
20530805
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
山田 一美 Tokyo Gakugei University, 教育学部, 教授 (80210441)
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Keywords | 図画工作・美術教育 / プログラム開発 / カリキュラム論 / プロジェクト型授業構成 / エクササイズ型授業構成 / 五感・身体論 |
Research Abstract |
本研究の目的は、初学者や初任者が授業づくりにおいて理解しにくい教育プログラムを取り上げ、その単元(題材・教育プログラム)の構成法の特徴を分析し、能力・学力形成との観点から、図画工作・美術科の授業づくりの理論的根拠を提示することにある。そのため、多様な構成法を便宜的に7群に分け、分析・考察している。平成20年度の研究期間内では、第1群の「ワークショップ型」「プロジェクト型」と第2群の「五感」等を取り上げ、文献・資料研究のほか、研究協力を得て実践校の現地調査とその単元構成法を分析・考察する計画であった。第3群以降の構成法については、成果を踏まえ、次期研究構想を立てた。成果として、「五感」については、「身体」との関連から検討し、「イメージと感性をひらく身体的アプローチの探究」(国際美術教育学会、8月)と、「造形・図工活動における導入時のショート・エクササイズの開発と実践評価」(美術科教育学会、3月)の研究発表を行いった。「プロジェクト」については、戸倉上山田中学校での実践を中平千尋氏(桜ヶ岡中学校)から、「まちかど美術館」に関する実践を栗城敦志氏(加須小学校)から、神宮前小学校での実践を山田和弘氏(お茶の水小学校)から調査し、プロジェクト型実践法をまとめた。さらに、苅谷剛彦氏、市川伸一氏・他による「学力低下論争」にみる学力観と、プロジェクト、ワークショップ型授業の特徴、学力・能力形成の考察をするための基本文献を収集し、その関連を考察している段階である。なお、ワークショップに関しては、次年度以降に研究する変更をした。
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Research Products
(6 results)