2008 Fiscal Year Annual Research Report
ポータルサイト構築による成人期知的障害者の情報活用能力育成と学齢期との接続の研究
Project/Area Number |
20530884
|
Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
黒田 吉孝 Shiga University, 教育学部, 教授 (40111885)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 容次 国立特別支援教育総合研究所, 発達障害教育情報センター, 主任研究員 (60435831)
大杉 成喜 教育学部附属特別支援学校, 教諭 (10332173)
|
Keywords | 知的障害 / 特別支援学校 / 就労知的障害 / 携帯電話 / Webサイト / 就労支援 / 学びの共同体 / 移行支援 |
Research Abstract |
滋賀大学附属特別支援学校では,1998年より障害のある子どもたちのネット上の学びの共同体である「チャレンジキッズ」を運営し、遠隔共同学習の効果を報告してきた。その発展として卒業後の社会参加の支援における活用が期待される。そこで、知的障害特別支援学校を卒業した勤労青年と一般就労をめざす在校生による学びの共同体を構築し,勤労生活や社会自立をテーマとした共同の学びを支援し、その効果をはかることを目的としている。今年度の実績として、携帯電話Webサイトを活用した高等部現場実習の支援を報告する。卒業生のうち一般企業に就労しており,かつ携帯電話を活用してWeb掲示板を閲覧・記入できる者4名、高等部に在籍し,一般就労を目指す生徒5名を対象にした。 本システムは,(1)卒業生・生徒がメッセージを送信するための携帯電話,(2)支援者が使用する掲示板管理用PC,(3)携帯電話からのコメントデータの登録や,情報の発信を行うサーバからなるクライアントサーバ型システムである。携帯電話を貸与し,それを使って滋賀大学内に開設したWeb掲示板に記述していく。携帯電話はフィルタリング機能を設定し,学習目的以外には使用できないようにした。掲示板に書き込む話題は現場実習や就労に関するものを中心とするが,卒業後の生活等に関するものも可とした。「TRUSTIA/R.2」を使用し,学年別、卒業生の文章データを分析比較した。 Web掲示板に書き込まれた文章の内容を追うことと,合わせて語彙分析を行うことにより,個人の成長,集団としての思考の発展が可視化できた。就労・移行をテーマとしたWeb掲示板が機能していると考えられた。
|
Research Products
(3 results)