2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20540298
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
日比野 欣也 神奈川大学, 工学部, 教授 (80260991)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立山 暢人 神奈川大学, 工学部, 教授 (30102239)
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Keywords | 宇宙線 / 放射線 / 気象学 / 雷放電 / 粒子加速 |
Research Abstract |
宇宙における超高エネルギー現象を理解するためには、その観測手段となるX線、ガンマ線や宇宙線などの放射線の発生および粒子加速のメカニズムを解明することが必要かつ重要である。そのメカニズムを解明するには宇宙を観測するだけでなく、地上の身近な現象を注意深く観測することによっても新たな知見が得られることもある。 本研究は、どこにでも起こりえる雷雲中の大気電場によって、どのように粒子加速が行われているかを研究する。身近な粒子加速の現場を捉え、銀河のどこかで起こっている宇宙線の加速機構の解明に結びつけることを研究目的とする。具体的には、我々が中国との共同で行っている宇宙線空気シャワー観測装置(チベット空気シャワーアレイ)で得られる荷電粒子情報と雷放電との相関を調べ、雷雲電場に起因した粒子加速現象が起こっているかどうかを検証していく。 平成21年度末に、中国チベット自治区ヤンパーチン国際宇宙線観測所に設置した雷センサーやフィールドミル大気電場計は順調に観測を続けており、雷現象よる大気電場のデータを収集している。平成22年度、空気シャワー観測装置は新観測装置建設にため、空気シャワー観測自体は停止しているが、百台ほどのシンチレーション検出器が大気中の電磁成分の計測を行っており、雷現象との相関があることが分かってきた。また、同観測所内には理研や名古屋大STE研グループの中性子モニターの観測もあり、これらのデータとも照らし合わせて、宇宙線または大気中の電磁成分と雷現象との関連についても報告する予定である。
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Research Products
(2 results)