2008 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス環境下におけるサステイナブル生産システムの構成と運用に関する研究
Project/Area Number |
20560111
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
藤井 進 Sophia University, 大学院・理工学研究科, 教授 (00031112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊呂原 隆 上智大学, 理工学部, 准教授 (60308202)
宮本 裕一郎 上智大学, 理工学部, 助教 (20323850)
荒木 勉 上智大学, 経済学部, 教授 (20159495)
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Keywords | 生産システム / 情報化社会 / 自律性 / オークション / 持続可能性 / FMS / ジョブショップ / スケジューリング |
Research Abstract |
本研究はダイナミックに変動する市場環境下において製造業が柔軟に対応できる新しい持続可能な生産システムとしてICT化が進みユビキタスな環境下にある生産システムの構築・運用に関する知見を得ることを目的としている.本年度は,RGVを搬送装置とするFMSと機能の異なるマシニングセンターよりなるジョブショップを対象としてその運用法を中心として研究を進めた.ここではユビキタス環境下における工場のモデルとして,加工設備,搬送機器,保管装置だけでなく,個々の加工処理対象も情報処理,保管,通信可能なインテリジェントな情報通信機能を有する理想的な状況にあることを前提とした.FMSにおいては一個の部品を一パレットに搭載する中大物部品を対象とし,RGVの運行管理をオークション法により実現するものとして,生産状況に適応した運用法を検討した.搬送部品の探索に際しては,有人運転開始後,終了前などの時間帯に応じて候補部品の存在場所の探索順序の優先順序を変更することが有効であること,さらに各探索場所に複数の候補部品が存在する場合にその選択基準の適用順序を状況に応じて設定したオークション法により行うことが有効であることを明らかにした.ジョブショップに対しては機械が遊休になった時点におけるジョブ選択と新規ジョブが到着した時の機械選択にオークションを適用する研究を進めた.ジョブ選択においては機械とジョブの相性を考慮に入れる事が有効であることを明らかにし,選択されたジョブがさらに機械選択を行い適切なジョブ選択を可能とする双方向オークション法を提案した。その他,工場の有効なレイアウト設計法や生産管理システムの導入の事前検討に有用な分散シミュレーション技法に基づく仮想工場の構築などについても研究し,有用な成果を挙げた.
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Research Products
(9 results)