2009 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス環境下におけるサステイナブル生産システムの構成と運用に関する研究
Project/Area Number |
20560111
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
藤井 進 Sophia University, 大学院・理工学研究科, 教授 (00031112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊呂原 隆 上智大学, 理工学部, 准教授 (60308202)
宮本 裕一郎 上智大学, 理工学部, 助教 (20323850)
荒木 勉 上智大学, 経済学部, 教授 (20159495)
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Keywords | 生産システム / 情報化社会 / 自律性 / オークション / 持続可能性 / FMS / ジョブショップ / スケジューリング |
Research Abstract |
本研究はダイナミックに変動する市場環境下において製造業が柔軟に対応できる新しい持続可能な生産システムとしてICT化が進みユビキタスな環境下にある生産システムの構築・運用に関する知見を得ることを目的としている.本年度は主として昨年度の研究を継続し,発展させた. (1) RGVを搬送装置とするFMSの自律的運用法に関する研究 中大型の加工物を対象とするFMSに加えて,一台のパレットに複数の加工物を取り付ける小物加工物を対象とするシステムの自律的運用法について研究を進めた,その結果,いずれの場合においても本研究課題で提案しているオークションに基づく自律的運用法が有効であることが明らかとなった.しかし,中大型と小物に対する適用法は必ずしも同じではなく,個別に検討する必要がある (2) ジョブショップの自律的運用法とその実装に関する研究 機能の異なるマシニングセンターより構成されるジョブショップに対して双方向オークション法の有効性を明らかにし,提案してきた.さらに本研究ではその実装ソフトウエア構成について研究を進め,基本的なフレームを設定した.ここでは加工品に関するジョブが個々にインテリジェントな情報処理機能を有するものと想定してきたが,実装に際してはジョブ群を一括して管理する倉庫機能の必要性,これまで考慮していない搬送システムの取り扱いなど新たな研究課題を明らかにした. 上記以外にも様々な生産システムにおける効率的スケジューリング技法に関する研究や炭酸ガス排出量から見た最適国際物流経路の探索法など環境を考慮に入れたサプライチェインの構成に関する研究を遂行し,成果を得ている.これらの成果の一部は昨年度の研究成果と併せて国際会議国内学会発表会において発表した.
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Research Products
(19 results)