2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20560149
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
増田 渉 Nagaoka University of Technology, 工学部, 教授 (80143816)
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Keywords | 圧縮性流体 / 超音速流 / 炭酸ガスレーザ / 衝撃波 / パルスグロー放電 |
Research Abstract |
超音速流を用いたTEAレーザの開発を通して、超音速流とレーザ発振の相互関係を明らかにすることが本研究の目的である。レーザガスとしてCO_2/N_2/He混合ガスを用いて炭酸ガスレーザ発振を試み、その小信号利得係数、レーザ出力、レーザパルス波形、レーザビーム形状、繰り返し発振周波数などを詳細に評価する。また、超音速流の発生に伴う断熱膨張によるガス温度降下を積極的に利用したレーザ出力の向上についても検討する。 本年度は、(1)現有の超音速流発生装置のCO_2/N_2/He混合ガス適用への改造、(2)レーザ発振部の光学窓の赤外線対応への改修、(3)レーザ励起放電生成用パルス高電圧発生システムの改修、(4)ガス温度降下によるレーザ出力向上の解析、などを中心に研究開発を行った。(1)については、CO_2/N_2/He混合ガス対応の超音速ノズルの設計および製作を行い、既存設備のレーザ励起放電発生部との良好な吻合を確認した。くわえて、超音速流の発生実験を遂行している。(2)については、ZnSe製の光学窓の設計および製作を行い、150kPaまでの耐圧および20Paまでの真空度と良好な赤外線(10.6μm)透過特性を確認した。くわえて、小信号利得係数測定の基礎システムを構築している。(3)については、パルス高電圧発生と小信号利得係数等の測定システム間のタイミング精度の向上を図った。(4)については、励起CO_2分子の数密度の温度依存性を計算し、ガス温度100Kでは常温の場合に比べ数密度が1.7倍になり、レーザ出力の向上が見込めることを明らかにした。
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Research Products
(2 results)