2010 Fiscal Year Annual Research Report
シャワークリーニングによる環境汚染ガス・臭気と粉塵除去システムの開発
Project/Area Number |
20560186
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
姫野 修廣 信州大学, 繊維学部, 教授 (20114887)
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Keywords | シャワークリーニング / 環境汚染 / 臭気 / 粉塵 |
Research Abstract |
前年度に引き続き,粉塵と臭い成分のクリーニング実験を行うとともに,シャワーで捕集した環境汚染ガスを含む廃液を光触媒により清浄化する方法について実験的研究を行った. 1. 粉塵と臭い成分のクリーニング実験 粉塵については,粒子径が小さくなるとシャワーによる捕集効率が低下することから,粒径0.3μm程度のサブミクロン粒子である線香の煙について水蒸気を添加した場合としない場合について実験を行い,水蒸気を添加することによる直接接触凝縮効果の有効性を明らかにした.シャワー部の長さが1m程度の流路の場合,水蒸気を添加しない場合には30%程度しか除去できないが,水蒸気を添加することにより80%程度除去可能であることが明らかとなった.主流速度の影響については,昨年度の研究で明らかにしたように,流速が速い方が捕集効率は高い. 一方,臭い成分の除去実験では,線香の臭い成分とエチルアミンについて実験を行い,直接接触凝縮の効果を定量的に明らかにした. さらに本年度は,シャワー密度を4倍にした装置を製作して実験を行い,シャワー密度を高くすることにより格段に捕集効率を高められることを明らかにした. 2. 光触媒による浄化実験 光触媒を塗布したガラスビーズを充填層とした反応槽について,昨年度に引き続きエチルアミン水溶液を試料として実験的研究を行い,分解反応量のレイノルズ数依存性を明らかにした.これにより光触媒による分解反応は充填層内の物質伝達に依存していることが明らかとなった.また紫外線ランプを中心軸に置いた同軸反応槽の場合,反応は最内側の層でのみ活発に生じているらしいことがわかった.
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Research Products
(4 results)