2008 Fiscal Year Annual Research Report
物理層とMAC層のクロスレイヤデザインによる車車間通信方式の高能率化
Project/Area Number |
20560353
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山里 敬也 Nagoya University, エコトピア科学研究所, 准教授 (20252265)
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Keywords | 車車間通信方式 / クロスレイヤデザイン / CDMA ALOHA / トークン |
Research Abstract |
本研究では,近年注目されているMAC層と物理層を統合的に検討するクロスレイヤデザインによる車車間通信方式の高能率化の検討を行う.具体的には,申請者のこれまでの研究成果を発展させ ・(高速道路での車群走行時など)周囲の状況把握が可能な状況ではトークンを周期的に伝送するプロトコルによる高スループットな車車間通信 ・(交差点や出会い頭など隠れ端末問題がある)周囲の状況把握が困難な状況ではCDMAパケット通信を用いたロバストな車車間通信 を実現することを目的に検討を行っている。 本年度は,平成20年度は,隠れ端末問題への対処を考え,物理層での特性改善に注力した。具体的には、これまで検討してきたCDMA ALOHA方式による隠れ端末問題への対処について検討した。CDMAとしてMC-CDMAを採用し,その場合のスループット特性について,現在、車車間通信用の通信方式として検討されているOFDMにCSMAを用いた方式との比較を行ったところ、CDMA ALOHA方式の方が隠れ端末問題の影響を緩和でき、優れたスループット特性を得られることが分かった。この結果については、研究発表に示すように、国際会議(ISSSTA2008)で発表し、さらに電子情報通信学会論文誌へも投稿しているところである。また、交差点などで特に問題となる隠れ端末問題については、ターボ等化を採用することで特性改善が図れることを明らかにした。これについても、研究発表にあるように、国際会議(VTC 2008-Fall)で発表し、さらに電子情報通信学会論文誌へ投稿した。こちらは採録され、昨年12月号に掲載されている。
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