2009 Fiscal Year Annual Research Report
物理層とMAC層のクロスレイヤデザインによる車車間通信方式の高能率化
Project/Area Number |
20560353
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山里 敬也 Nagoya University, エコトピア科学研究所, 准教授 (20252265)
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Keywords | 車車間通信方式 / クロスレイヤデザイン / CDMA ALOHA / トークン |
Research Abstract |
本研究では,近年注目されているMAC層と物理層を統合的に検討するクロスレイヤデザインによる車車間通信方式の高能率化の検討を行う.具体的には,申請者のこれまでの研究成果を発展させ, ・(高速道路での車群走行時など)周囲の状況把握が可能な状況ではトークンを周期的に伝送するプロトコルによる高スループットな車車間通信 ・(交差点や出会い頭など隠れ端末問題がある)周囲の状況把握が困難な状況ではCDMAパケット通信を用いたロバストな車車間通信 を実現することを目的に検討を行っている。 本年度は,隠れ端末問題への対処を考え,物理層での特性改善に注力した。具体的には、昨年度,論文として採択された隠れ端末などによる干渉の影響を軽減できるターボ等化を発展させ,さらなる特性改善を達成した.また,このターボ等化を動かすためには,通信路推定が必要になるが,本年度は特にこの通信路推定についての検討を行った.得られた結果については,論文としてまとめ,電子情報通信学会へ投稿した.
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